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春になり、桜の画像を手紙の文面の中に張り付けて送ったのが前回。
その返事が来て、ようやくホッとした。

手紙に書いてきてくれたその字が とてもしっかりとした字だったから。
以前何回も見かけた 弱々しく小さく縮こまった字でもなく  
文章の❝て・に・を・は❞が乱れた文でもなかった

手紙の良い点は 封をして投函するまでの間に何回も文章を推敲できること
相手の 心身の状況・今の生活・考えていたこと(いること)に注意して書くことができる

心に傷を負っていない人など赤ちゃん以外いないだろう
その傷には いろんな種類も・深さもある
癒えてない傷も 生々しい傷も 
癒えてもう大丈夫と思っていたのにカサブタの下は全然治っていない場合もある

だからこそ どうしても時間が必要になることが 多いのでは……と
掛かる時間の長さは 個人によっても 傷によっても違うだろう

すぐに手当できそうな所と ゆっくり急がずにすることを見誤らないように
慎重に、、、。 





# by hitomi8-i | 2022-04-14 09:35 | これから | Comments(3)

村上春樹さんの小説の中での比喩や暗喩は分かりやすい時もあれば、難しいときもあって、ただそこを読み込んで行くと なにやらモヤモヤと霧のように湧き上がり・立ち上がる そんなモノを感じとることがあり、特に『1Q84』にはそれが多く私には感じられた。
他では『アフターダーク』や『ねじまき鳥クロニクル』『騎士団長殺し』にも。


そして『木野』の短編の中にある灰色の猫は 木野自身が選んだ「暮らし」を行う安寧な心の部分を表しているのではないか……と。
次に現れた蛇は(心の)隙間が徐々にひろがり からっぽに近くなってゆく様と それを感じようとしない・見ようとしない、あるいは 感じ取っていないことへの警告のようなことなのかと。
常連客である神田(カミタ)が言う「欠け」や「空白」に相当する部分に巣くうかもしれないモノに覆われてしまう(固まってしまう・支配されてしまう・乗っ取られてしまう)と、木野の伯母さんが言うところの「両義的」という意味のどちら側へも行けなくなってしまう……ということなのかも……
と、思いながら読み進めていた。

他にも読む方によって、様々に読みこむことができる 村上作品をこの短編集の中に納めてある「ドライブ・マイ・カー」の中に要素を凝縮しつつ 見る側をグッと掴む脚本にすることの大変さ。
そして それを演じる役者さんは、引き出しが多くないとキツイだろうと思ってしまう。

DVD、注文できました🤍
届くのが楽しみです







 

# by hitomi8-i | 2022-03-30 00:18 | | Comments(0)


先に 映画の感想 というか、湧き上がってきたことと、自分の想い を書いてみたいと思います
(個人の感想です)

喪失感、心に負う傷の痛さ、ザワザワとした負の感情や落ち着かない思い
それらの原因・突き付けられた現実・目をそむけ見たくない事実が明らかに存在し、その存在にさえ気づかないフリをしていた自分(本人)。
仮に向き合うことが出来たとして、果たして自分(本人)なりにストンと落としこめる何かを見つけ出す あるいは掴み取れるのか、、、そこの手前にさえ行けたならいいかもしれないが、、、(多分難しい)。

なぜなら、そんな現実や事実に向き合って突き詰めることの苦しさのさらにその奥にある闇を見続けることが 果たしてお前が(自分が)できるのか?、、、耐えられるのか?、、、狂わないか?、、、と、問う私がいた。

その現実や事実に 向き合えるのがいつの段階で、どのくらいの月日が経ってからできるのか、、、分からない。
でも、結局向き合うしかないのは、分かっている。
そこをみない限り前にも進めず、後ろを振り返ることさえ怖くなってしまい、漂うように ただ 時間の中で溺れていくのだから。


ただ、もし問うなら 向き合い突き詰めてゆきすぎると 思わぬものがとび出してくることもあるから、、、そこは気を付け 覚悟しなければならない。

人は多面体で、しかも何層にも(多分)なっている。今まで表に表れてなかった・知らなかった・まさか と思うものが表れたとしても、そこは宥めてこれからを生きていくことになるかもしれないのだから。


**************

エンドロールの画面に向かいながら、
そんな想いを語り掛けている私がいました。

同時に、過去の様々なことに想いがめぐり
その想いの中に立ち入ってくる「ドライブ・マイ・カー」という映画の
感情をしっかりと立ち上げてくれるような
作りこまれた脚本と役者の力に 拍手を送っていました。







# by hitomi8-i | 2022-03-29 05:56 | つぶやき | Comments(0)


この数週間のできごとで

「北風と太陽」の話の「中身」について

頭の中に浮かんでは消え、消えては浮かんでいた

殆どの人が知っている物語  


旅人の帽子をどちらが先に取れるかを勝負した 北風と太陽。

太陽がグンと照りつけると 旅人は日差しを遮ろうと帽子を深々とかぶり

北風が思いっきり吹くことで帽子は吹き飛んでしまった。



次の旅人の上着を脱がす勝負では

北風が吹く勢いを増す度に旅人は上着の前をしっかり押さえてしまい

次に太陽がポカポカと暖かく照らすと旅人は上着を脱いで気持ちよさそうに伸びをした



この話から得られることは何か……を、あやふやな知識ではなく しっかりと理解したいと思い 図書館で本を借りたり、購入したり、ネットで調べてみました。

イソップ童話(イソップ寓話)は 紀元前6世紀の アイソーポスが話した

寓話とそれ以前の古代メソポタミアの民話を基にしたものを後世に編集

したもの。とのこと


イソップのお話には


ろばを売りに行く親子

ずるい狐

蟻とキリギリス(アリとセミ)

ウサギとカメ

王様の耳はロバの耳

カラスと水差し

他多数あります


それらのなかにある

「北風と太陽」の寓話から考えられることとは何か 



・相手を操作しようとしないこと。

・相手は自分の思い通りにはならないということ。

・権力や腕力では 人は動かないということ。

が、語られているのは知ってはいましたが、その中身を深くは知っていなかった。



書かれていたことをまとめると

何事も焦らずに、じっくりと取り組むことの大切さ。そのためには相手の信頼を得ることが大切だと。


過去に上手くいった方法(帽子を脱がした方法)が これからもずっと続くとは限らない。周りの環境も 社会も 組織も変わってゆく。

人を動かしたり心の鎧を脱いでもらうためには「その場に応じて、柔軟な対応をする必要がある」。方法はひとつではなく、シチュエーションが変われば とるべき対応も変わる。



結果、信頼を得て相手が自分から心を開く(上着を脱ぐ=心の鎧を脱ぐ)のを待つしかないのだと。



(参照⦿座右の寓話 ⦿ラ・フォンテーヌ寓話 ⦿悪知恵の逆襲 

   ⦿フリー百科事典『ウィキペディア 等より)

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寓話は、、、考えさせられることが多すぎますが、
勉強になります(嬉)






# by hitomi8-i | 2022-03-19 05:26 | | Comments(2)